やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

最近聴いた曲ひとこと感想(2019年9月)

サカナクション『834.194』

834.194

834.194

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サカナクション6年ぶりのアルバム。とはいえ、途中シングルは散発的に出していたのでそこまで久しぶり感はない。
私、そこまでサカナクション大ファンではないのですが、このアルバムはいい(これまでのアルバムもいいけど!)。2枚組だけどシングルてんこ盛りなので、キャッチーな曲が多い。もちろんサカナクションですからインストや変な曲も入っていますが。
あと、このアルバムが2枚組なのにすーっと聴けるのは、トーン&マナーが統一されているから。ミュージシャンにとって「らしい」「っぽい」というトレードマークや安心感は痛し痒しだと思いますが、今回のアルバムについてはとても「よい」方向に作用していると思います。
サカナクションはダンスバンドなので、踊らせてナンボ。そういう意味ではBPMやアレンジは近い方がいい。しかしそれは「同じような曲ばっかじゃん」という批判にも繋がる。それを、「いい曲(いいメロディ)」というシンプルかつベストな方法で回避。そしてアレンジは統一感を保つのに寄与している。
あとは、似ているようでリズムの刻み方は非常に細かく違っているし研究されている。だから何度聴いても気持ちいい。
つまり、「似ている」は「同じ」と違うし、「統一感」と「二番煎じ」は違うのだ。


夜の本気ダンス『Fetish』

Fetish

Fetish

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ese.hatenablog.com
私、前作のアルバムのときに「ギターがよくなってる!」と書いていましたが、ギター変わったんですね。だからよくなったのか!
というわけで、今作も高値安定。今作ではドラムがまたよくなってる!スネアとハイハットでここまでできるのか。
「ギターロックで踊らせる」って、非常に難しいです。1曲2曲はできても、それを続けるのは難しい。単純にパターンが尽きてくるから。そうなってくるとポップスやバラードという手札を切るバンドも多いですが、それは「日和った」と「バラエティに富んだ」の両方の評価を生みます。個人的にはパターンも手札も多い方がいいと思っていますが、このバンドはそれをやらない。徹底的に「もっと踊らせる!」を追求しています。
それはもちろん素晴らしいことだし今作も素晴らしい出来ですが、アルバムを重ねるごとに「この曲はどのアルバムの曲か分からない」になっていく恐れもあります。THE BAWDIESみたいになるのももったいないなーと思うのですが、彼らの声やメロディを考えればこっちの方が正解なんだろうな。


ずっと真夜中でいいのに。『正しい偽りからの起床』『今は今で誓いは笑みで』

今は今で誓いは笑みで

今は今で誓いは笑みで

正しい偽りからの起床(通常盤)

正しい偽りからの起床(通常盤)

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どっちが曲名なのか分からないユニット名、顔を出さない売り方、そしてサウンド、どれも今っぽい!!
私、声優もボカロもニコ動もまったく通っていないので、基本的にこういう音楽は苦手です。音楽というか、こういう活動のやり方が。
でも、この音楽は才能が溢れている。
ゲスの極み乙女。っぽいアレンジとか、全員上手いのにグルーヴを生まないバンドサウンドとか、展開の多いメロディとか、細かい譜割りとか、どれも今っぽい。
でも、この音楽は才能が溢れている。
単純にメロディがいい。フックが多くてキャッチー。AメロもBメロもサビも全部いい。サビの後のメロディまで全部いい。これは時代性とか売り方とかの重箱の隅をつついても仕方ない。メロディは才能なのだ。
そして、ボーカルのACAねさんの声がめちゃめちゃいい。私は尾崎豊とかあいみょんとか少しざらつき成分のある声が好きでアニメ声・ロリ声は苦手なのですが、ACAねさんはかわいい声でありつつ切ない成分も含んでいてとてもよい。
なのにお顔を拝見できないなんて!この声は必ず可愛いはずなのに!見たいよー。ライブに行けば見れるのかな?


あいみょん『真夏の夜の匂いがする』

真夏の夜の匂いがする

真夏の夜の匂いがする

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現在覚醒中・確変中のあいみょん。いいのだ、才能がほとばしっているうちは出しておこう。
今回はちょっと毛色の違う変化球という評価の多いこの曲ですが、結局サビでグッドメロディを出しちゃう。もう何やってもあいみょんだし、何やっても名曲なんです。
個人的にはどうせいいメロディになっちゃうんだから、もっと変なコード進行・リズムで曲を作ってほしいなー。ある程度の枷があった方が「変ないい曲」になりそう。


菅田将暉『LOVE』

LOVE

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1stもよかったけど、2ndはもっとよい!
そもそも、彼の声がいい。上に書いた「ざらつき成分のある声」です。映画『何者』で歌声を聞いて「歌手もできるじゃん」と思っていたら、思ってた以上に歌手できてる!
私の聴きたい日本語ロックがここにある。尾崎豊浜田省吾のようなアコギで作ったコードとメロディがくっきりしている曲。トラックにメロディを乗せるのではなくコードとメロディに伴奏を付ける曲。
どの曲もいいけど、やっぱり米津玄師は群を抜いている。彼の「狙ったところをきちんと撃ち抜ける力」って何だろうな。怖い。


椎名林檎三毒史』

三毒史(通常盤)

三毒史(通常盤)

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何か、暗くて重くて聴きづらい。宮本浩次トータス松本もいい曲なのに、1曲目があんなだからトータルでヘビーな感じがしちゃう。
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なぜお経始まりなのか!
というわけで、あまりハマりませんでした。