やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『IPPONグランプリ17』 感想

熱が足りない


IPPONグランプリ』をやっと見ました。これについては毎回書いているので半ば義務感で今回も書く。と毎回同じ書き出し。
過去エントリ↓
ese.hatenablog.com
↑ここに貼ってある「15」の中に過去エントリの全リンク貼ってあります。


毎回書いているともう書く切り口がなくなるので、今回はネタと回答ではなく、回答者について書く。


Aブロック
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(この大吉先生、カッコいい!)
バカリズム
大喜利マシーン。今回は熱が足りない。
ふかわりょう
シュールな芸風なのでこの番組にははまらない。ひとつずらした面白さだから。「内P」でウッチャンにいじられるのがいちばんはまる。
●博多大吉
もっとガツガツしてもいいんやで。
サンシャイン池崎
彼のことはネタ以外ほとんど知らなくて、こういう場合はスベリ枠なのかなーと思いましたが、思ったよりよかった。でもその程度。
川島明
前回も今回も「新星」と紹介されていて不満。もう十分中堅でしょ。今回も手堅い。
あと、少し太ったようで顔が少し丸くなっていて、かわいいな。


川島さんの勝利。バカリズムとのサドンデス(本当は決勝戦で)見たかったなー。バカリズムは個人的には一本の回答でも9本が多くてかわいそう。木村祐一め、と勝手に恨む。


最近、ゲスト観覧者に「写真で一言」をやらせるのですが、佐藤隆太蛭子能収じゃダメでしょ。中村アン田中みな実の方が面白いこと言ってくれそうな気がするけどなー。


Bブロック
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千原ジュニア
大喜利に真面目。ジュニアは可愛げが足りない(本人は一生懸命出そうとしている)。
●くっきー
毎回三振かホームランの大振りをかましてくれる強いハート。こういうキャラも必要だけど、うーむ。嫌いじゃないけどうーむ。
木村祐一
今さら老害が何しに来たと思っていましたが、よかった。キム兄、ごめんよ。でも、採点はキム兄に甘い気がしたなー。
川西賢志郎(和牛)
川西さん、可愛げがある。売れそう!でも相方の水田さんは可愛げがないからなー。大喜利は上手いけど爆発力がない。声がいいのも武器だぞ。
ロバート秋山
憑依型芸人ですが、今回あまりそういうのがなかったな。


ジュニアの勝利。みんながそこそこの頑張りでやっている中、ひとり一生懸命やっている感じがしました。


勝戦は問題のせいもありますが、ハイレベルな回答の応酬!という感じがないまま終わってしまった印象でした。


この私の熱の無い文章を読めば分かると思いますが、今回はあまり燃えませんでした。慣れなのか飽きなのか。
で、これは見ている私だけでなく、演者たちもそうだったように思いました。タイトルが欲しい、絶対に勝ちたい、という空気がない。みんな楽しく和気藹々と大喜利TVショーをやっている感じ。


ついでにこの人たちのことも。
●榎並アナ
上手くもないし面白くもないけど、番組を壊すほどひどくはなかった。でもやっぱり会話ができない人だなー。
●松本チェアマン
松本さんの回答、ひとつも面白くなかったです。


あー、義務感で書く必要はないなー。書く側としても熱がないとダメだ。あとはやっぱりリアルタイムで見ないとワクワク感がないので、今後はなるたけリアルタイムで見るようにします。そして面白かったらブログ書くけど、そうでなかったらもう義務感から解放されよう。誰も待ってないし。


映画『美しい星』 感想

分からない。面白くても、分からない。


映画『美しい星』を見てきました。公式サイト↓
gaga.ne.jp
原作は未読。吉田大八監督作品だから見に行きました。
吉田大八監督といえば『桐島、部活やめるってよ』です。この作品は私の邦画ベスト1といってもいいくらいの作品で、その後見た他の作品もどれも素晴らしく、期待と信頼のもと、見に行きました。


面白かった、でも、分からなかった。


そう、理解できなかったのです。なので、感想は難しい。
彼らの体験は、どこまでが事実でどこからが妄想と思い込みなのでしょうか。主観と客観があいまいで、それは監督がわざとそうしているようなのですが、そこからこの作品の主題や監督の見せたかったことを読み取ることができなかった私は、この感情を、この感想を、上手く言葉に落とし込むことができません。


重一郎(リリー・フランキー)の見た光と田んぼへの事故は?不倫相手の記憶は?一雄(亀梨和也)のエレベーターでの予知夢は?暁子の見たUFOは?重一郎のあのポーズは?黒木(佐々木蔵之介)の言動は?あのボタンは?ラストのUFOでの出来事は?
あー、分からない。どなたか教えてください。


役者は皆素晴らしかったです。演技が素晴らしいのはもちろんですが、脇役に至るまでキャスティングがドンピシャ。
リリー・フランキー
以前は「ちょっと変なおじさん枠」としてかつての岸部一徳のイスに座っていたのに、いつの間にか主役ですよ。しかも上手い。ダラダラもしくは飄々としている姿、でも色気がある(愛人がいる設定に違和感がない)、おかしくなる姿も病に伏せる姿もしっくりくる。
亀梨和也
後輩から「自由でいいっすね」と言われながらぎこちない笑みで余裕を見せる姿、よかったぞ。彼の演技を見るのは初めてだったのですが、演技もいい。お肌の荒れが気になったのですが、いつもこう?この撮影時がこうだっただけ?
橋本愛
「笑わない美人枠」として最適。美人であることで本人の望まない誘惑があって面倒な人生、たぶん彼女の私生活でもあるんだろうな。私にはないけど。ただ、正面の顔は美人100%ですが、横顔は結構鷲鼻(魔女鼻)なんだなーなんて失礼なことを思いながら見ていました。
●中島朋子
「平凡な主婦枠」として最適。自己主張は強くないが彼女がいることで一家は分裂せずに済みました。ラスト、家族がまとまるのも伊余子(中島朋子)がいたからこそ。
佐々木蔵之介
まばたきしない謎の男。『寄生獣』の広川を思いながら見ていました。結局彼は何者なのだー。分からないー。


その他
●今野彰:羽場裕一(主婦受けするニュースキャスター)
●中井玲奈:友利恵(天気予報のアシスタント、愛人)
●竹宮薫:若葉竜也(暁子を金星人に目覚めさせるミュージシャン)
●栗田岳斗:藤原季節(ミスコン主催サークルのチャラい大学生)
●丸山梓:赤間麻里子(マルチを持ちかける婦人)
のどれもがドンピシャの顔!
重一郎と嚙み合わないまま笑顔でいる今野、お天気お姉さん顔で愛人顔の中井(セックス後、すぐに布団を胸まで上げるな)、音楽の実力より女を食う実力の方があるミュージシャン竹宮(その髪型と一重の目!)、ウェイの代表格栗田、セレブかつ成金感の丸山、どれも素晴らしい。
衣装や髪型や演技力の総合力ですが、どれも「本人!」(本人なんていないけど)という出来栄えでした。ナイスキャスティング。


そしてもうひとり、喫茶店で女性ふたりが談笑しているところからその奥にいる暁子(橋本愛)を映すシーンがあるのですが、これは暁子の「周りから浮くほどの美人っぷり」を表すシーンで、そのために最初に談笑している女性が「ちょうどいいあまりかわいくない(ブスではない)女性」だったのがあまりにお見事で、本編と関係ないのに私は爆笑してしまいました。笑わせるシーンでもないのに。


とはいえ、面白かったのにきちんと理解できなかったので消化不良は否めない。映画評論家の宇野惟正さんは「この作品は『これが分かるの、自分だけだ』という秘密の共感が広がって」と書いていましたが、そうなのかー。私は「分からなかった側」なのかー。宇多丸さんや町山さん、解説してくれないかなー。


吉田監督のその他の作品についての私の感想エントリ↓
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com
『パーマネント野ばら』のエントリは書いていませんが、見ました。いい作品でした。ラストはホラーだった! 


美しい星 (新潮文庫)

美しい星 (新潮文庫)

映画『美しい星』オリジナル・サウンドトラック

映画『美しい星』オリジナル・サウンドトラック

『人間交差点フェス2017』の全体感想と来年に向けての要望

汁物とJINさん


人間交差点フェス2017』の感想レポを4回に渡って書き、もう力尽きました。最後に全体感想と要望(ワガママ・おねだり)を書きます。


全体的な感想としては過去2年と変わらず「素晴らしかった」に尽きます。
フェスは年々増えており、淘汰もされています。これからはそのフェスの開催意義や主催者の顔が見えるフェスが生き残っていくと思っています。ミュージシャン主催のフェスもいくつかありますが、その人たちがやる意味・理由がなければわざわざミュージシャンの冠を付ける意味はありません。そういう意味でも、このフェスはRHYMESTERだからこそ実現したブッキングだしRHYMESTERだからこそ成立する内容であり、まさにフェスの名の通り「人間交差点」なフェスでした。
ベボベとANARCYが、CKBとサナバが、田我流とKIRINJIが一堂に会して成立するのはRHYMESTERという背骨があるからだ。


当初は、こういうRHYMESTERと縁のあるメンツで揃えていくとすぐネタ尽きちゃうぞと思っていたのですが、直接のコラボなどなくても彼らが見込んだアクトを私たちに見せつけるというのも大事なブッキングですな。今回の田我流とか。
そして、そんな心配とよそにライムス兄さんたちはどんどん外部と交わっていき、ブッキングはまったく予想ができません。最近もスキマスイッチとコラボしたばかりだし。


今年はRHYMESTERとコラボ歴のあるミュージシャンが多かったのでRHYMESTERをたくさん見れたのはうれしかったですが、昨年のようにライムス以外の出演者同士でのコラボがもっとあるとよりよかったなーと贅沢なことを思っています。なので、今年のベボベの弓木さん(KIRINJI)×サナバホーン隊×ラッパー呂布というコラボはとてもよかった。(だから『饒舌エクスプレス』も『回シ蹴リ』も見たかったな…)


ステージについての提案です。
このフェスはRHYMESTERが出ずっぱりでとてもありがたいのですが、さすがに大変だし彼らの負担が大きすぎる。そこで、途中ライムスおじさん以外のメンツでの特別ステージの時間を設けるのはいかがでしょう。このステージのみのコラボやカバーやゲストなど。「ビバラロック」のビバラオールスターズみたいなイメージ。ホストであるRHYMESTERをもてなす時間。
やる側が大変かなー。でも見たいなー。


その他、フェスについての要望(ワガママ・おねだり)を箇条書きで書きます。
●飲食ブース、うどんやそばなど、汁物がほしいです。私のようなおっさんは夕方になると疲れて肉を食べられない体になります。
●マッサージコーナーがあるとうれしいです。わたしのようなおっさんは夕方になると疲れて動けなくなります。
●イスを増やす、もしくは同じ人がずっと使わないようにしてほしいです。座りたくても座れない。座っている人は動かない。どんなやり方がいいのか分かりませんが、検討お願いします。
●ゴミ箱が1か所しかないようです。あと数か所置いてほしいです。
●トイレに並ぶ動線、朝は何もなかったけど途中から白いテープで貼ってあり、とてもよかったです。来年もお願いします。
●チケットの値段、7,500円は安い。もっと上げてもいいですよ。
●顔ハメ看板やオブジェなど、写真映えする場所が何か所かあるとよい。インスタの時代ですから。私やってないけど。
スマホでの撮影禁止を、RHYMESTERからしっかり言ってもらいたい。「ダメですよ、いいですか」「はい」「もしやっている人がいたら周りの人は注意してくださいね」「はい」と本人たちから言ってもらい「はい」まで言わせればだいぶ抑止力になると思います。スマホで撮影すること自体よりも、その掲げる手とスマホのせいでステージが見えないんだよ!
●時間管理はしっかりと。ラストでは40分くらい押してしまったようです。そのためRHYMESTERのライブがアンコール待ちなしとか1曲削るとかになってしまい、もったいない。前説での時間調整をもっとシビアにやってください。
●JINさんの一本締め師はクビで。もしくはトークは30秒以内で。これ、マジのお願い。


こんなところかしら。正直、汁物とJINさんがいちばんの要望です。それ以外は本当にいいフェスです。会場までのアクセス最高だし広すぎない会場があまり面倒なルールを必要とせず、自由かつピースな空気があります。
来年も、素晴らしいメンツと素晴らしい音楽を期待しています。 


新装版 愛嬌一本締め 極道の世界 本日も反省の色なしちゃ (宝島SUGOI文庫)

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一本締め

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愛嬌一本締め

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『人間交差点フェス2017』に行ってきました! 感想(その4)

押した結果…


前回までのお話。↓
ese.hatenablog.com
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いよいよRHYMESTERなのですが、その前に浅草キッドの漫才。何と3年ぶりだそうです。
miyearnzzlabo.com
「ここ大丈夫?ベンゼンとか」
「キッズエリアもあっていいですね」「森友学園みたいに」
面白かったですが、途中ラッパーやDJをネタにした部分は笑えなかったなー。この客層をどう考えているんだ。でも「ラッパーの仲間多いんだ。高野政所真木蔵人、ユウザロック」「全員逮捕されてるじゃねーか」は面白かったです。
「よかったよねー、肉体関係。横山健とマギーの肉体関係」もよかったな。


さあ、いよいよRHYMESTERの時間!しかしタイムスケジュールから40分くらい押しているのです。昼間から徐々に押し、前説で取り戻すはずがその前説でさらに押すというRHYMESTERらしい展開。去年までどうだったかな?


登場したRHYMESTERの3人は、赤と黒の鮮やかなジャケット。これぞステージ衣装って感じでカッコいい!



この日のセトリはこちら。コメカミさん、ツイート拝借してばかりですみません。
1曲目は配信はしていますがCDの発売はまだの新曲『マイクの細道』。BACHLOGICらしいシャレたトラックですな。テンポはそんなに速くないので、ツアーではどこに配置するのかが楽しみ。CDを買うために配信はDLしていないのでまだリリック等曲の全貌は分からないです。
2曲目は『STYLEWARS』。これも新曲!でも去年のこのフェスで初披露してからいろいろなイベントやフェスでも披露している「何度も聴いた未発表曲」です。アルバムの進捗はどうなっているのかしらー。


ここでMC。
宇多丸「このフェスは出てくるアーティスト一流ばかりで、普通に俺たち客として『すげーなー』って思いながら見ていました」「こういう人たちと一緒にできるっていうのは俺らの誇りだし、俺たちもそれほどダメじゃないってことだよね」
Mummy-D「しかし今日は客演、出たねー。俺、5回出たよ」宇「Dは特に多かったね。マボロシもあったし」D「いや、あれは別の人だけど」その設定まだやるの?


『グラキャビ』はもちろんいい曲なのですが、何だか低音が強すぎて上音があまり聞こえませんでした。トラック変えているのかな?と思ったくらい。


私は10列目かもっと前くらいにいたのですが、私の目の前には男子がいて、その斜め前にも男子がいて、見えないのです。何とか隙間から頑張って見るのですが、男子たちが腕を上げたらその隙間さえ埋まってしまい、もう完全にアウト。
なので、曲中の記憶がない!記憶は五感で覚えるものだなー。


宇「NEWアルバムの制作がいよいよ佳境に入ってまいりまして、『できるな』ってところまできました」まだ発売日とかの発表はないのか。残念!
宇「さっきやった『STYLEWARS』はクレイジーケンバンドのホーンを入れたりしてブラッシュアップしているので時間がかかっているのですが」D「ははは」宇「何?」D「言い訳っぽいなって思って」確かに!


さらに新曲『Back and Force』。これも聴いたことある未発表曲ですが、好き。リリックは分からないけど、マイクリレーがオールド~ミドルスクール時代を思い出す良さがある。ヒップホップの肉体的な良さ。
続いて『B-BOYイズム』『人間交差点!間違いない!爆発!


宇「本当は『人間交差点』やって一旦引っ込んでアンコールの予定だったんですが、時間が押しちゃったのでこのままいきます。皆さん、アンコールしたつもりでお願いします」正直!w


クレイジーケンバンドの小野瀬さんが登場して『サマーアンセム』!やってくれると思っていたよ!嬉しい!
この曲はエレキのテケテケチューンなので、BPMが速い。単純にこの速さでラップするのは大変ですが、この疲れた時間帯にこの曲をやるのは大変だぞー。Dさんヘロヘロです。
宇「きついー」D「さすがに俺も心が折れそうになる瞬間があった」「実は、坂間大介って俺なんです」ついにマボロシの別人設定崩しちゃった!


そして、ここにきてまた新曲だって!出し惜しみなし!『爆発的』!JINさんのトラックなので、暑苦しいどファンク!大好き!
さらにゲストMCにサイプレス上野!暑苦しい!大好き!
この曲、音源ではさらにもう一人ゲストMCがいるそうです。誰かなー。
曲終わりで宇多さんは「『フリースタイルダンジョン』のモンスターなんて汚れ仕事ですから」と言っていたぞー!わーお!


最後の曲は『ラストヴァース』。確かにNEWアルバムが生み出される直前に相応しい締め曲ですな。「創り出すとしよう次のラストヴァース4U!」


ライブが終わり、本日のフェスに登場した人たちがステージ上に大集合。KREVAがゆるふわギャングのふたりを連れている!
これについて彼はブログでこう書いています。


lineblog.me
KREVA、カッコいい!


ラストはプロの一本締め師、JINさんの時間。ここ、毎年グダグダになるのですが、時間が押している今年はいつも以上にひどかった!JINさんはわざとグダグダにした面白さを狙っているのかもしれませんが、単純に面白くない!単純にグダグダ!ウケていると思っているの?酔っぱらっているの?
見かねた宇多丸さんが「いいから!RHYMESTER1曲削った意味がなくなるだろ!」とツッコミ。マジか!それなのにまだ続けるJINさん。いい加減にしろー。もうね、マジで来年は一本締め師クビにしようぜ。
何とか一本締めが終わり、何とか大団円。また来年!!JINさんのグダグダで満足感減っちゃったよ!


もう力尽きたので、フェスの全体感想と来年の要望は次回書きます。


人間交差点 / Still Chainging

人間交差点 / Still Chainging

マイクの細道

マイクの細道

『人間交差点フェス2017』に行ってきました! 感想(その3)

前回までのお話↓
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com
お次はKIRINJIですが、夜に備えてごはんを食べる。
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Dさんプロデュースの「ネイバーズ麺」。ネバネバは旨い。おっさんなのでもうガッツリ肉系は食べられない(一緒に写っているJINさんプロデュース「肉体関係串刺し」は友人の分です)。もっと麺類のメニューがあるといいのになー。


食べ終わったら次のKREVAに備えて隣のステージで待機。なので、ステージの様子は分かりません。あの曲やっているなー、くらい。


KIRINJIは、二人体制時代を含めて初めて見ます(見えてないけど)。一応予習はしてきたので聴いたことある曲が多かったのですが、ぼーっと聴いていると、当たり前ですがCDと同じなのです。
KIRINJIの曲ってへんてこなアレンジがされていて、それをライブで演奏されると「ああそうか、これ、実際に今演奏しているのか、すげえ!」と思ったのです。アホみたいな感想ですが。ただ、ライブをきちんと見ていた人からすると音のミックスなどがあまりよくなかったようです。横からだとそこまで分かりませんでしたが。
あと、ベボベのライブで絶賛した弓木さんがここでもギターを弾いており(こちらは正式メンバーです)、やっぱり上手い。KIRINJIの場合ギターメインの曲はあまりないのでそんなに目立つわけではないですが、上手いもんは上手いのだ。
さらに曲によってはボーカルも取り、これまたいい声している。可愛らしいダンスもあって私はもう虜です。あと、コトリンゴさんもいい声。


ここでもRHYMESTERの登場はラスト曲。この曲は人類の歴史から始まってラブホ満室という着地点。どうやったらこういう着想が生まれるのですか、高樹さん!
natalie.mu
高樹さんは「素直な変人」だなー。


さあ、KREVA。前説では宇多丸さんと田我流登場。さっきライブやったばかりなのに!大変かつ忙しい!何を言ったのかは全部忘れた。「尊敬できる後輩だけどもはや後輩じゃねえ」とか言ってたな。
KREVAは白黒ストライプの衣装で登場。スターだなー!DJとドラムベースギターキーボードの半生バンドでのパフォーマンス。


もうね、今さらこんなこと書くのは「夏って暑いよね」「雪って冷たいよね」「おっぱいって素晴らしいよね」くらいの当り前のことなのですが、KREVAはラップが上手い。
すべてのラップの音にリズムの角を引っ掛けている感じ。早口ではない、これがラップ。早いラッパーはいくらでもいるけど、これだけリズムに引っ掛けながら(この表現伝わっているかな?)ラップできる人を私は知らない。
ラップはリズムの音楽で、それがメロディがなくても(少なくても)他の音楽ジャンルに勝った要素なのですが、実際はリズムだけでなく、リズムを強化することにより生み出されるグルーヴこそがHIPHOPの魅力で、そのために機能するのがラップなわけです。KREVAはそれを体現している。


『パーティーは何処?』でジャブをかまし、『基準』『ストロングスタイル』『神の領域』で有無を言わせぬスキルと実力を見せつける。まさに「見れば(聴けば)分かるレベル」です。KREVAに嫉妬するラッパーなんていないんじゃない?嫉妬のレベルじゃない。それはラッパーとしてのスキルだけではなく、トラックメイカーとしての実力やステージでの立ち振る舞いやオーラなども含めて、どれも誰も勝てない、勝ってない。まさに『神の領域』のリリックどおり。


「俺一人でもマジでやべーのに、もう一人増えたらどうする?マジで半端ない男、Mummy-D!」という呼び込みでDさん登場。マボロシスタイル(バンダナ&迷彩柄ロングコート)です。Dさん休みないのね。
上でKREVAのマジで半端ないスキルのことを書きましたが、彼に対抗できるのはDさんくらいしかいません(と書きながらAKLOだっているな、とかいろいろ考えてしまった)。
Dさんももちろん「ラップすんのはお手のもん」なわけですが、さすがにちょっとお疲れ?な感じがしました。
『中盤戦』やらないかなーと思いましたが、なし。残念ですが時間が短いので仕方ない。


KREVAは自身の全国ツアー中なのですが、その合間を縫っていろいろなフェスに出ています。それについては各フェスでも語っている通り「ワンマンで自分のファンと楽しくやるのももちろん好きだけど、自分のことをあまり知らない人たちの前で『あいつやべーな』『ラップってすげーな』って思ってもらうことも大事」なわけです。まだまだ現状に満足しない男、KREVAです。


後半は『イッサイガッサイ』『音色』という「みんなが知っているであろう曲」。KREVAの曲の中では既にクラシックなこの曲ですが、ライブの方がCDよりラップも歌も上手いぞ!『居場所』も歌上手いぞ!
ラストは『Na Na Na』。「超簡単なコーラス」があるこの曲はフェスでちょいちょいやりますね。
さあ、圧倒的なスキルと初心者にも優しい選曲とサービス精神ある構成。ファンにも一見さんにも向けたこのセトリ、素晴らしいですな。


お次はクレイジーケンバンドですが、トリのRHYMESTERを待つために同じ場所で待機。剣さんすみません。


このフェスのために新作『香港的士』を予習してきたのに、全然やってくれないのね。
剣さんは「あまりフェスに慣れていなくて」なんて言っていましたが、いいんです。いい歌といい演奏だけあればいいんです。
『肉体関係part2』ではマイクの調子が悪く、ときどき音が出てないアクシデントがありました。うむむ、もったいない。
それにしてもDさんはマボロシベボベ、ソイル、キリンジKREVACKBとここまでで6アクトで出演!マボロシは本チャンライブだしな。考えただけで大変すぎる!つーか、主役のRHYMESTER含めて10グループ出演する中で7アクトに出演ってどういうこと!


『夜のビブラート』もやってくれるかなーと思いましたが、なし。残念。
CKBは9月に横浜の赤レンガ倉庫でワンマンをやるそうで、そこでRHYMESTERを呼ぶようなことを言っていました。もしかしたらそこで『夜のビブラート』をやってくれるかもしれない!


さあ、ついにRHYMESTERです。しかしもう長いエントリになったし私の気力体力も尽きたのでここで切ります。あとは浅草キッドの漫才とライムスのライブとJINさんの一本締めだけだ、頑張れ私。


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