やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

マスオさん生活始めました

悪くない


2020年に世間を賑わせた私の結婚。その後アパートでラブラブな新婚生活を送っていましたが、この度奥さんの実家に入ることになりました。


きっかけはいくつかあります。
奥さんの実家はお義父さんがもういないので、お義母さんひとり。年齢も年齢だし、過去の病気の後遺症もあるので、いつまでもひとり暮らしってのは心配。もうしばらく大丈夫かなと思っていましたが、最近のエピソードを聞くとちょっと心配度が増している。
そして、私のアパート生活も2年を迎え、更新の時期になってきました。変わらず生活しているだけなのにお金を取られる不思議。定められた家賃はきちんと毎月納めているのにさらに金を払えという理不尽。
どうしようかなと思っていたところ、不動産屋より新たな連絡が舞い込みます。「来月より、アパートの家賃を値上げします」。えー、経年劣化して古くなり、減価償却され価値は減っているはずの不動産を、このご時世に値上げ???
これが決定打。アパート出よう。


そうと決まれば引っ越しだ。
問題は家具家電。2年前に引っ越した際にいくつも新規購入してしまいました。実家には家具も家電もすべてある。さてどうする。
たまたま、奥さんの友人がこの時期に実家からアパートに出ることになりまして、いくつか引き取ってもらえることになりました。お渡しの値段は、リサイクルショップに売るよりは高く、リサイクルショップで買うよりは安いくらいの値段にして提示。めでたくいくつかは買い取ってもらえることになりました。毎日きれいに使っていてよかった。
残りはリサイクルショップに売却。値段は「うーむ、こんなもんか」くらいでした。まあ、捨てるよりはいい。


引っ越しの準備って、どれくらい前からしますか?私はひとりで何度も引っ越しをした経験から、いざダンボールに詰めるのは3日前くらいからでした。それももう着ないであろう服やCD・本などの収納くらいで、その他のほとんどは日々生活するのに使っているので、実際詰めるのは前日から。それで十分間に合います。
しかし奥さんは何日も前からダンボールにいろいろ詰め、実家へピストン輸送。そんなことする必要ある?引っ越し業者が運んでくれるんだから、自分で持っていく必要なんてないじゃん。と思いますが、それを言うといろいろ面倒なので「頑張ってるね」とだけ言っておきます。


さて、引っ越し当日。
引っ越し業者の動きは速い。ドアや壁に養生シートを貼り、大きな家具はカバーを掛け、どんどん運んでいきます。


無事運び出しが完了したら奥さんは先に出発し、荷物の到着を待ち受けます。私は不動産屋に連絡し、退去の立ち会いをお願いします。



さよならアパート。いい部屋だったけど結露がすごかったな。


奥さんの実家に向かうと、ちょうど引っ越し業者が荷物を下ろしているところ。全部下ろしてもらって終了。
さて、私たちの仕事はこれから。この箱はどこだ、この荷物はどの部屋だ。
新居への引っ越しの場合は、荷物がゼロだから配置しやすいですが、既に生活が行われている家に新たな荷物を入れるのは難しい。この部屋に荷物を置くには、まずこの部屋の荷物を片付けなければならない。


奥さんの部屋が広いのでそこを二人の寝室兼リビングにしようという計画でしたが、いざ家具を置いてみると狭いな!ベッド2台は場所を取るしアパートから持ってきたテレビやソファはでかいし、いくら広い部屋でも狭いな!
ということで、私のタンスなど衣装関係は別の部屋に移動し、何とか最低限の荷物だけにしましたが、それでも狭いな!
とはいえ、ここは自宅です。部屋はまだある。置ききれない荷物は別の部屋に置いちゃえばいい。
何日か試行錯誤しながら、何とか形になりました。


住む場所が変わったとなると、通勤方法も変わります。
これまでは徒歩通勤が可能な場所に住んでいましたが、これからは電車通勤です。高校までは地元の学校に通っていたし、大学もすぐ近くにアパート借りていたので初めての電車通学・通勤です。もちろん定期券の購入も初めて。長い期間で購入した方が安いのかなと思い6ヶ月分を買ったら、10万円弱もしました。田舎の電車、高い!
そしてもちろん、田舎の電車は本数がありません。私が乗る電車は、始業時間の1時間前に着きます。早すぎる。しかし1本遅くすると始業時間に間に合わない。田舎の電車、不便!
というわけで1時間前に着く電車に乗って行くのですが、そうなるともちろん駅に着く時間はもっと早く、家を出る時間はもっと早く、起きる時間はもっと早いわけです。眠い。
そんな時間に着くともちろん誰もいない。なので私がシステムの電源入れたりブラインド上げたり窓開けたりポットのお湯注いだり各デスクのゴミを回収したりキャビネットのカギを開けたりと朝の雑用をこなしています。みんな、もっと私に感謝してもいいんだぜ。


朝の電車がこんなダイヤ本数ということは、夕方~夜の電車ももちろん本数がありません。定時に帰る電車はちょうどよい時間の便があるのですが、定時に帰れる日なんてないので意味がない。その次は1時間半後。それまで残業しなければならない。早く仕事が終わってもその時間まで待たなければならない。
と思っていたのですが、実際は仕事がもっと忙しく、その時間でも終わらないことが多いです。というわけでその次の便。なんとさらに1時間40分後。遅い!田舎の電車、不便!
この遅い電車に乗ると、家に着くのはさらに遅くなり、ご飯食べて風呂入るともう寝る時間。そんなの嫌だから夜更かししても、翌朝はどうせ早く起きなきゃならない。眠い。


田舎の電車は不便ですが、朝は間違いなく座れるのでありがたい。そしてこの時間を使って読書ができるのがありがたい。これまではライブへ行くときの新幹線などで本を読んでいましたが、ライブに行くこと自体減ってしまったので本を読んでいない。家で読むとなぜかすぐ眠くなるし、家だったら録画したテレビ番組やNetflixなどを見ちゃうので、本読まないんですよね。
読書はよいぞ。映画やマンガとは違う別の芸術表現ですね。お話そのものの面白さもありますが、文章の美しさや気持ちよさなども楽しめます。みんな日本語の読み書きできるから文章や歌詞を書くことに対してリスペクトが少ないですが、素晴らしい文章や素晴らしい歌詞は、あなたでは書けないんですよ。文章を書くことと素晴らしい文章を書くことは全然違うからな。


話が逸れた。
というわけで、現在は遠い場所から通っており、市役所職員なのに別の市民になってしまいました。
そしてマスオ生活は、特に不便はありません。朝が早くて眠いよーと、奥さんと二人で出かけるのが難しくなったことくらいかな。
人生すごろく、少しずつ進んでいます。次のマス目は何かな?