やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

2022年を振り返る

初老への道


毎年ラストに書くこのエントリ。今年も「特に何もなかったな」の1年でした。


全体まとめ


↑クリックしていくと2020年以前の過去のまとめ数字を見ることができます。


世間ではフェスやライブは再開されましたが、私のケツは重いまま。「加齢×結婚×仕事×コロナ禍」により、ライブに行かなくても平気な体になってしまいました。新しいミュージシャンにハマるということもなくなり、新たな出会いを求めてライブへ、ということもなかったなー。数年前、ライブハウス時代のあいみょんを見に行ったあの頃の情熱を思い出せ。
2023年は、歌舞伎、劇団四季、宝塚などにチャレンジしてみたい。おっさんの枯れた感性に水をやろう!


音楽
毎年「新しい音楽に触れてない」と書いていますが、今年はマジでそういう年でした。Spotifyでシャッフル再生するだけ。もうダメだ。音楽好きとは名乗れない。というわけでTwitterのプロフィール欄をだいぶ簡略化しました。
その中でも、今年はVaundyですね。どの曲もレベルの高いポップソングを量産してくれました。紅白おめでとう!ライブ見に行きたいけどケツが上がらない。


映画
やっとコロナ禍を終え(コロナは終わってないけど)、通常営業に戻った映画業界。でも一握りの作品が特大ヒットするだけで、それ以外の作品は小ヒットのみ。中ヒットがいくつもあると多様性のある作品が作られるんだけどなー。
東京などに行く機会が減ったので、ミニシアターや地方で上映されない小粒な作品を見る機会が減ってしまいました。家で配信で見ても、面白さ2割減だもんなー。
来年も、時間の許す限り映画館へ行こう。
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生活
今年4月から奥さんの実家に入り、マスオさん生活が始まりました。
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生活としては特に何も問題ありません。お義母さんとも良好な関係でいます。
ただ、電車通勤になったため、朝は早くて夜は遅い。電車内で読書ができるぜ、と思っていましたが、ちょっと読んで寝ちゃうのであまり読書はできませんでした。
職場に早く着いて仕事をしても、残業代は出ません。夜は仕事が残っていても電車の時間があるので帰らなければならない。こちとら田舎なので1本逃すと次が1時間半後なんだよ!で、翌朝昨日の残りの仕事をする。おかしい。この仕事を夜にすると残業代が出るのに、朝にすると無給。おかしい。
そして冬になると電車は止まる。泣く泣く車で通勤しても、ガソリン代などの交通費は職場から出ないし定期代もJRから戻らない。くそう、雪国め。


読書
全然記録はつけていませんが、自分のTwitter「読了」で検索すると24冊かな?新書や仕事関係の本とフィクション(小説)を交互に読むようにしています。
仕事関係の本では松本俊彦「薬物依存症」(ちくま新書)がとてもよかったです。

薬物依存症とは何か、なぜ依存症になるのか、依存症になるとどうなるのか、治療のためには何が必要なのか、などがとても分かりやすく、そして面白く書いてあります。
依存症は、なってしまうと自分では治せません。だって「依存症」だから。私たちは患者に対して「止めろ」と言ってはいけません。止めろと言われて止められるなら依存症ではありません。なので、クスリやアルコールを止めさせるには「止めさせないこと」が結果的にいちばんの近道になるのです。
ということを理解しても、なかなかそのとおりに実践できません。どうしても「何でやらないの」「何でやるの」と思ってしまいます。私のように第三者かつ仕事での関わりであってもそう思ってしまうのに、近親者たちは「そうかー、またやったのかー、苦しいんだね」なんて思えないでしょう。厳しい言葉を浴びせたくなるでしょう。だからこそ依存症は苦しいのです。患者も家族も。
この本はTwitter「読了」にはありません。とてもよかったのでブログに書こうと思っていたけど書けなかったのです。新書系の記事って、ポイントを引用しながら書きたいのですが、それをやるには時間がなくて…、という言い訳。


小説は、伊坂幸太郎「マリアビートル」、村田沙耶香コンビニ人間」などがよかったです。小説は物語そのものの面白さもありますが、文章の気持ちよさも読書の快楽のひとつ。適切な語彙や卓越した表現力を目にすると、自分の使っていない感性のひだに触られるような感覚になります。文章は誰でも書けますが、素晴らしい文章は一握りの人にしか書けません。
当初見込みより読書量は少なくなりましたが、以前よりは多く読めているのでヨシとしよう。来年もいい本に出会えますよーに。


老後
昨年あたりから、急に老後のことが心配になりました。それは昨年から生活保護の仕事を始めて、お金のない老後はこうなってしまうのか、ということを目の当たりにしているからです。
老後問題についてはこれまで何度も書いてきて、不安だ→大丈夫じゃね?→やっぱり不安だと揺れ動いております。
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先日のエントリで「金は何とかなりそうだ」という机上の空論が完成しましたが、本日こんな記事を目にして、やっぱり不安になってきました(情緒不安定)。


ああ、不安だ。
ちなみに、NISA・iDeCoはどちらも増えていません。ロシアのせいなのか物価高のせいなのか円安のせいなのか私の銘柄選びのせいなのか。


不安ばかり抱いていても仕方ない。「何とかなりそうだ」という空論のもとに考えよう。
今の夢としては、定年後は雪の降らない地域に移住を考えております。そうなると、家賃が発生するじゃないか。不安だ。
年老いてから知らない土地に行ってうまく適応できるのか?周りには知り合いがひとりもいないぞ。ここから友達作るなんてコミュ障の私にはものすごく高いハードルです。友達ゼロで老後さみしくない?濡れ落ち葉老人になりそう。奥さんにウザがられそう。不安だ。
知り合いがいないということは、家具家電パソコンなどの不具合があったときどうしよう。なじみの町の電気屋さんなんてあるのかな。不安だ。
私には子供がいないので、老後末期が不安だ。各種手続きをひとりでできるのか。認知症になったらどうしよう。施設に入るにはどうすればいい。そのお金はあるのか。不安だ。
そして奥さんが亡くなったらひとりで生活できるのか。自分が死んだら葬式やお墓はどうすればいいのか。不安だ。不安だらけだ。
老後末期については、まだ想像ができなくて解像度の高い未来予測ができません。まあ、この辺はさすがに今考えても仕方ない。病気するかどうかで全然違う未来になるし、自分たちの親が何歳まで元気なのかにもよるしな。


最近こういうことを考えてしまうのは、自分が老人手前の年齢になってきたということもありますが、目の前の仕事が辛すぎて現実逃避しているんだろうなーということは理解しています。早く退職して新しい生活を始めるぞ、と「今」から目を背けているのです。


この老後のパートは数日前に書いたのですが、本日ねんきんネットで自分の年金見込みを調べたら、とっても衝撃的な数字が出ました。マジか。まったく「何とかなりそう」じゃない。年金だけじゃ生活できない。老後の資金は自分で何とかしなきゃいけない。それは今の私ではまだ全然足りませんでした。


来年はどんな年になるのかな。プライベートは病気(自分、家族、両親)でもしない限り大きな変動はないと思いますが、プライベートを充実させるには仕事が辛くないことが大事で、そのためには異動があったらいいなーと思っていますが、まだ2年なので動かないだろうなー。つーことは、来年も現実は厳しくて現実逃避の空想をする1年になりそうです。


ブログは、時間をかけてじっくり書く記事はもう無理だと思うので、映画感想とたまの旅行の記録を書くくらいになりそうだなー。
そもそも数年前と比べて、「ブログ」の地位低下は甚だしい。今の毎日の閲覧数なんて最盛期の10分の1くらいですよ。そりゃそうだよね。皆さんSNSで忙しいしテレビネトフリYouTubeと見なきゃいけないコンテンツはどんどん増えて、素人のブログなんて読んでいるヒマないですよね。
それでもいいんだ。私は他人のために書いているのではない(でも、他人が読む前提で書いています)。ブログは自分の「言いたいけど誰も聞いてくれない」を書き記す場であり、海馬からこぼれる記憶を移し替えるために書いているのだから。
来年もよろしくお願いします。