やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

2018年12月ツイートまとめ(その1)































































2018年を振り返る

ゆるやかな死を…


2018年を振り返るという記事を書こうと思い昨年・一昨年の記事を読み返したら、何も変わっていない。何も変わらぬまま、ゆるやかに下り坂を下りている感じです。
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こういうことです。それでも何か書こう。


仕事面では、異動はありませんでしたが今年度から仕事量が格段に増え、その分プライベートでの活動が減りました。そのためジムにも行けず、DVDも見れず、帰ってきてご飯食べて風呂入ってTwitter見て寝るような毎日でした。
もちろん仕事時間が増えたら残業代も増えるのでいいのですが、時間がほしい。そして、なんとか仕事に慣れてきて残業時間が少なくなると、当たり前ですが残業代が減るのです。仕事の能力が上がるとお給料が減るのです。変なの。やっぱり裁量労働制の方がいいのかな?


全体まとめ


ライブは結構行っていた気がするけど、減ってるのね。そして、今年は舞台全然行かなかった!舞台はお値段が高いのもあって、なかなかフットワーク軽く動けない。2019年、何かに行きたい。誰かと行きたい。
映画は劇場鑑賞数は増えていますが、DVDは半減。これも仕事のせい。


音楽
これは毎年書いていることですが、ゆるやかに情熱下降中。同年代と比べればたくさん聴いていますが、それでも年間ベストを発表できるほど数を聴いてないし熱もない。CDも買わなくなって、たぶん高校生以来初めて年間10枚を切ってしまいました。RADやミスチルですらレンタルでいいやとなってしまったのでもうダメだ。


そんな中でも、今年はやはりあいみょんでしょう。
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2017年にハマり、2018年はあいみょんが来るぞ!と周りに触れ回っていましたが、まさかここまで売れるとは。
最近の「トラックにメロディを乗せる」ではなく「コードにメロディを乗せる」というところが幅広い年代に受けた理由でしょう。コードは簡単なのに誰もこのメロディは作れない。それを才能と呼びます。
年末の紅白と2月のアルバムでまたワンランク上がるんだろうな。今年の米津玄師のように。
ちなみに、来年のブレイク予言は金属バットです。ミュージシャンじゃないけど。何とかM-1の決勝まで行けたら、確実に爪痕残してくれるでしょう。


そして、現在の音楽の聴き方といえばサブスク、ストリーミングが一般的になりつつありますが、私はまだ使っていません。だって、スマホで音楽を聴くことなんてないもの。みなさん、どうやって音楽聴いていますか?
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スマホにいいスピーカー付ければいいの?そういうものあるの?何も分からない私。


RHYMESTER
RHYMESTERは今年アルバムは出していませんが、毎年恒例の人間交差点フェスはあり、大雨でしたが今年も楽しかったです。
そして、ツアーDVD発売記念のインストアイベントに行ってきまして、そこでお手紙を渡したところ、なんとDさんがブログで採りあげてくれるという大ニュースがありました!
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https://starplayers.jp/rhymester-blog/2018/04/20/ファンからの手紙/
いやー、うれしかったねー。採りあげていただくだけでもうれしいのに、お褒めの言葉もあるからね。しゃせいしちゃうよね。
さて、RHYMESTERは来年結成30周年です。これまで節目のときはRシリーズという企画ライブをしていましたが、30周年はその中でも重みが違う。何をやってくれるのかなー。あの秘密にしていられない宇多丸さんがまだ何もほのめかしていないと言うことは、まだ発表できる段階じゃないのかな?勝手に元旦に何かしら告知があると思っているのですが、29日で何もないということはもうちょっと後かな?


岡村靖幸
岡村ちゃんは今年の秋以降、いろいろな活動をしてくれました。でもね、KICK THE CAN CREWとのコラボはうれしかったけどライブでの共演はしない、チャリティーイベントには出るけどアンコールでみんなと一緒にセッションはしない。それはカリスマの維持かもしれませんが、そろそろその辺のハードル下げてもらえませんか?いいじゃない。


12月には「久保みねヒャダこじらせテレビ」の公開収録に岡村ちゃんが出るというので行ってきまして、そこで岡村靖幸の創作課程の一端を見ることができてとてもよかったです。岡村ちゃんのあふれる創作エネルギーと妥協を許さないこだわりを見て、そりゃ寡作になるわと納得しました。
ちなみにこのときのレポも既に書いてあるのですが、放送までネタバレ禁止なのでまだ下書きに置いてあります。放送したらアップしますね。


映画
音楽への情熱が減衰している分、徐々にこちらに興味の軸足が移りつつあります。まだ映画を「物語」として見る割合が大きくて、ストーリー以外の照明・衣装・カット割り・構図・音楽などについては全然見ることができていません。それでも本数を見るうちに監督の傾向なども分かってきて、過去作との比較も含めて重層的に映画を楽しめるようになってきました。
そして今まで「違うジャンルを一緒くたにして順位付けなんてできない」と思ってやってこなかったランキングも作るようになりました。
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どうしてもアクションやサスペンスが多くなりがちですが、来年はしっとりドラマも見るようにしよう。


そうだ。これも音楽のサブスク・ストリーミング問題と一緒なのですが、NetflixAmazonプライムなどの配信サービスは一切使っていないし海外TVドラマも一切見ていないのです。だって地上波のテレビ番組見るだけでもう時間ないもん。
それでも最近でいえば『ROMA/ローマ』とか見たいなーと思っているので、やはりこちらにも手を伸ばすべきですか?皆さんよく時間取れてますね。


最後に。今年はこの記事がいちばんバズりました。
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これは建築エコノミストの森山高至さんがTwitterで拾ってくれたので一気に拡散したのですが、そうなると変なコメントも多くなります。事前に下調べしてないからだとかそもそも観光施設じゃないとか。いやいや、下調べしてたって動線の悪さは変わらないし、既に築地が一大観光地になっているんだから豊洲に観光客が来ることなんて分かって設計しているに決まっているだろ。
この記事は「豊洲問題にもの申す!」ではなく、いち観光客として豊洲に行ったときの感想でしかないのに。
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ちょっくらバズってうわーと思いましたが、結局3~4日で普段のPV数に戻ったので、ネットの世界は本当に瞬間瞬間で動いているんだなと再認識。それでもこのおかげでブログの読者数は増えたので、結果オーライ。炎上商法をする人の気持ちが分かりました。


さて、来年。毎年同じような希望や目標を立てていてもどうせ何もできないので、もう何も望まない。あとはゆるやかな死に向かってソフトランディングの日々を送ろう。


昨年までの記事↓
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クラフトマンハウス 置物 白 全長:5cm 2019年 干支 開運 金彩 飾り玉 亥 155

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『大人計画30祭』に行ってきました! 感想

奇跡以外の何物でもない


大人計画30周年、つまり松尾スズキ30周年ということで「30祭」が開催されたので行ってきました。
otonakeikaku.jp
会場は表参道。大人計画、そんな洒落た街でイベントやるのかい。下北沢とかじゃなくていいのかい。
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これまでの公演チラシ。あー、あれ行ったなー。
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顔ハメ看板があってスタッフに撮ってもらったのですが、逆光でよく見えなかった…。
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入り口に大人計画社長の長坂さんの文章。「この博覧会は、そんな私たちの成長の記録です。改めて見返すと、懐かしく思い出すこともあれば、記憶の彼方に忘れ去ってまったく思い出せないことも多々あります」
過去は恥ずかしいことではない。週刊文春クドカンのコラムでも「俺は20代の舞台写真、別に恥ずかしくない」と書いてありました。皆さん同じ意識なんだなー。それが素晴らしい。
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ここから先は写真撮影NGです。


中は、基本的には劇団の公演の歴史です。皆さん若いなーとか、演劇ってドラマや映画と違って役者の力量のみで闘わなきゃならないので大変だなーとか、そんなことを思いながら見ていました。こんな人たちが今では日本の映画やドラマに引っ張りだこなんだもんなー、価値観は変わるよねー。


劇団員の子供の頃からの写真をまとめたコーナーがありまして、小路さんは頭悪そうだなーとか、宍戸さんは時代ごとにどんどん変わってるなーとか、クドカンですら若い頃は色っぽいな、若いってすごいなとか、サダヲさんずっと美少年じゃん!とかそんなことを思いました。


松尾さんは漫画家を目指していたときもあるので、絵が上手い。ミュージシャンでも芸人でも、才能ある人はなんで絵も上手いのかな。器用とかセンスがあるとかそういうこと?
チーム紅卍(河井克夫さんとのユニット)の完成原稿と松尾さんのネームがあって、比較ができてよかった。結構そのままなのね。もっとラフでざっくりしたネームなのかと思っていました。
この辺、文字だけでは全然伝わらないですね…。


もちろん大人計画には星野源もいるわけで、でもこの頃はぜんぜんパッとしない童貞野郎なんですけどね。今のスター性は誰が発見したんだろ。
全裸で股間を何か(あー、覚えてない!)で隠している写真なんかもありましたよ。「ホシノ100%は国民的歌手です」という誰か(あー、これも覚えてない!)のキャプションが入っていた。上手い!
その他まだこぢんまりと弾き語りしている写真もありましたが、確かに『ばかのうた』の頃、『恋』とか『アイデア』を作るとは誰も思っていなかったよなー。


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出たら、劇団メンバーがお出迎え!
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サダヲさんに肩組んでもらえるよ!
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お花。なぜこの二人から??


ああ、終わってしまった。そしてこのイベントも12/30まで。短い。1年間ロングランとかすればいいのに。
それにしても、大人計画は奇跡だ。小劇場の舞台でアングラでサブカルでありつつメジャーでも通用する劇団なんて(ほぼ)ない。気持ち悪いしイケメンでも美人でもないのにスター揃いの劇団メンバーたち。星野源はちょっと別枠ですが、クドカン阿部サダヲがいるってだけでもすごいのに、その他のメンバーも今の日本のドラマや映画では欠かせないメンツばかり。
松尾スズキ、すごい。大人計画、すごい。


大人計画関連エントリ↓
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大人計画 その全軌跡 1988→2018

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「大人計画」ができるまで

「大人計画」ができるまで

よくぞ真っ当に育ってくれた。『サワコの朝』清塚信也の回

毒親ではなかったのか?


先日も『サワコの朝』の書き起こしをしたばかりですが、また面白い回があったので書く。
今回のゲストは清塚信也さん。『関ジャム』でよく見ますが、それ以外の番組では見たことがありません。ピアノが上手いのはもちろんですが、しゃべりも上手くてとてもテレビ向き。そしてたまに「親が厳しかった」という発言をされていたのは覚えています。

母がとにかくクラシックが好きで憧れが強くて。でも子供の頃やりたかったのにやらせてもらえなかったというのがすごくコンプレックスみたいで、それで僕らにこの英才教育を。
(阿川)自分の夢を子供に託し。
そうなんです。それはそれはもう厳しくて…。

どれだけ厳しかったかというと

姉(バイオリンを弾く)がいるんですけど、小さい頃二人で遊んで笑ったりしてると、母がもう鬼のような形相で「今笑うな!人生の後半で笑え!」って言うんですよ。小学校低学年ですよ、僕ら。もう「笑う暇があったら練習しろ」って。僕らが続けてこれたのは怖かったからです。
だって、「あなたたちは音楽家になれなかったら、そのときは生きていなくていいです」ってはっきり僕らに言うんですよ。

怖ええよ!

毎朝5時起きで朝練から始まって、でもときには眠くて起きられないときもあるじゃないですか。そしたらまた母語録ですよ。「いい?人はいつかずーっと寝るときが来るんだから、今は起きなさい」って。小2とかですからね、それ。


この番組は「記憶の中で今もきらめく曲」というのをゲストが紹介するのですが、清塚さんが紹介したのは槇原敬之『どんなときも。』。これにまつわるエピソードもすごい。

僕はゲームも映画もドラマもテレビも好きだったんですけど、そういうのは禁止されているから、唯一母に抵抗できるのがピアノで、ピアノを弾いているんだけど自分の好きな曲を弾こうと。
で、バッハとかの楽譜をピアノの前に置いて、最初はバッハのポップスアレンジとかジャズアレンジとかにして弾いてみたらバレないわけですよ。これ、バレないから「よし!」と思って、じゃあ次は『ドラゴンクエスト』をって。『ドラクエ』ってクラシック調だからバレないんですよ。
これですごくスリルを感じて、逆に面白くなってきちゃって、どこまでならバレないんだろうと思って次はマリオをやってみたんですよ。そしたら、セーフだったんですよ。よし!ざまみろ!と思っていろいろ弾いてみて、『どんなときも。』を弾いたら、サビ前の「ジャッジャッ、ジャジャ」でバレたんです。

「ガキ使」「水曜日のダウンタウン」のような「限界に挑戦」を既にやっていたんですね。


コンクールで優勝するのに一生懸命だった清塚さんは、ポーランドの恩師の「あなたはショパンコンクールじゃなくて音楽を愛してやっているんでしょ?」という言葉に感銘を受け、コンクール一辺倒からは外れていきます。
そこから芸能界へ。もちろん母親から大反対されます。

二十歳の誕生日の日に朝6時くらいに僕が営業(芸能界に入るために自分を売り込みに行く)に行こうとしたら「また行くの?」みたいな感じで言われるわけですよ。
そこで、「絶対間違ってない。音楽家というのは人だかりができるところに自ら行って演奏しなきゃ正義じゃないんだ。分かってくれる人だけでいいなんて言っていたら音楽は成立しない」って大げんか。

しかし、ピアノが弾けるといってもそう簡単に芸能界で仕事になるわけではなく、100社を超える芸能事務所や音楽会社に履歴書やデモテープを送ったそうです。


そして今の活躍があるわけですが、そんな清塚さんにはお嬢さんが二人いてピアノを習っているそうです。

習っているみたいですけど、僕は全然関与してないです。自分では教えないです。っていうか母みたいなことはできないです。だってあんな可愛い子供たちにあんな仕打ちできないですもん。こんなに可愛い、純粋無垢なあの笑顔に「人生の後半で笑え」とは言えないです。

そんな母はいまどうなっているか。

「信、子供は伸び伸びと遊んで育てなさい」って。僕、母親頭おかしくなっちゃったのかと…。
今となってはもう全然優しくなっちゃって、先日姉と実家に帰ったときに「どうしたの?なんか考えが変わったの?」って訊いたら、「うん、お前たちは失敗した」って。ムカつくでしょう?なんか「子供が萎縮する」とか言っちゃって。
まあ、今となっては愛だったんだろうなって思うんですけど。

よくそんなこと思えるなー。


いやほんと、確かに愛なんでしょうけど、それは自分の夢を叶えるための愛の鞭であり、子供のための愛ではないと思うぞ。よくぞこんなにきちんと育ってくれました。娘さんは伸び伸びと育って!


最近読んだ本一言感想(2018年12月)

記録として


本はちょいちょい読んでいるのですが、読書感想としてブログを書くのは難しい。引用で本文を書き写すのは面倒だしテーマについてそこそこの分量で書くのは難しい。
でも、書かないとすべて忘れるので、記憶のあるうちに一言でも書いておこう。


読み始めて何だか古いなーと思って奥付を見たら昭和63年の作品でした。なのでまだバブルの匂いはするしケータイは出てこないし。
東野圭吾さんはミステリの「犯人は誰か」という本筋に何かをプラスして書くからベストセラー作家なんだろうなーと思っているのですが、この作品はまだそういうプラスアルファのノウハウはなく、ストレートなミステリ小説でした。密室殺人のトリックは苦しい気がする。


おっさんによる「最近の若いもんは」本でした。がっかり。
若者のあれこれを嘆いていますが、そういう若者になるように育てたのは社会であり大人ですよ。なので、嘆く相手は大人であり自分です。若者は被害者。原因は大人、若者は結果。
でもこれを読むおっさんは「そうだよなー、最近の若いもんは恋愛もしないし車も買わないしサービス残業もしないし」と思うんだろうなー。恋愛至上主義を広めたのは誰だ、車も買えない給料しか払わないのは誰だ、ブラック企業で非正規雇用を採用しているのは誰だ。
元気がないとか体力がないとかいうけど、公園でボール遊びも禁止して少しでも元気に声出したら眉をひそめて何でも規制してきたのは誰だ。
全部大人です。


ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ

前作『社会人大学人見知り学部』も刺さったけど、こちらも刺さった!前作のぼやきや愚痴が、本作ではもう一歩前に進んでいる。
前作も後半は文学になっていたけど、本作ではもう完全に純文学私小説
響いたし刺さったけど、ちゃんと大人になり成長している若林さんに比べて何も変わっていない私ときたら…と少しへこんでしまう作品でもある。


天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)

若林さんの盟友、山里亮太の作品。もう、文体が完全に山ちゃんのしゃべり。
山里さんが努力の人だということは知っていましたが、思った以上に努力の人なのね。自らを自己啓発で縛っていて息苦しそう。
努力努力努力。それは素晴らしいけど、そのガソリンは嫉妬。それはあまり素晴らしくないぞ。
あとがきは若林さん。ふたりの心の余裕の差が文体の違いに表れている。


私、進化論はあまり信じていないのですが、学者が書くのだからやっぱり進化ってあるのか。「高いところの食べ物が食べられたらいいなー」であれほどキリンの首伸びる?そんなこと他の生物も思っているけど、伸びないぞ。
そして、学者はすごい。化石をあらゆるところから調べ尽くし、頭蓋骨の背骨が通る穴がここにあるからこの生物は二足歩行だったに違いない、足の指の骨がこういう形だから足で木の枝を掴んでいたに違いない、土踏まず(そんなの、化石から分かるの?)がこうだから歩き方はこうだったに違いない、歯のすり減り具合からこういう食べ物を食べていたに違いない、ということはこういう環境で暮らしていたに違いない。学者はすごい。
そもそも、二足歩行ってデメリットが多い。草原の中、立ち上がったら周りから見えちゃう。そして人類は足が遅いので猛獣から逃げるのは困難。それでも人類は手に食べ物を持ち、家族に分け与えた。そしてその種が生き残った。
そして何より、「何でも食べる」と「子供を多く産む」種が生き残るという身も蓋もない現実に「人類は頭がよいから」という幻想を打ち砕かれた。結局、食とセックスかよ!


不機嫌は罪である (角川新書)

不機嫌は罪である (角川新書)

これはもう、このタイトルと帯の「上機嫌は今や『職務』です!」で終了。完全にその通りなのになぜ職場や社会がそうなっていないかというと、不機嫌な奴はこの本を読まない奴だからだ。ジレンマ。
自分の機嫌をコントロールできないのは赤ちゃんと一緒です。自分の不機嫌で周りをコントロールしようとするのは赤ちゃんと一緒です。


舞台 (講談社文庫)

舞台 (講談社文庫)

私も無駄な自意識の塊で本当に情けないのですが、本作の主人公はさらに何倍も面倒くさい。『東京大学物語』を思いながら読みました。
西さんの本はこれが初めてなのですが、次は何を読めばいいですか?『サラバ!』読んでみたいけど文庫だと上中下だからなー。


チャド・マレーンがこんなインテリだとは知らなかった。
「日本のお笑いは世界で通用するか」とか「日本のお笑いが世界一」とかはよく言われることですが、お笑いって文化を共有していないと笑えないものなので、どこの笑いが世界一とか決められないよなー。「欧米では」っていわれても、欧米じゃないしなー。
とこんなことを書きつつ、本の内容はもう全然覚えていない。


そうだよなー。その通りだよなー。高校生の頃から、いや20代の頃からこういうことを意識して女性と接していれば私の人生は違っていただろうなー。
やっぱり、「女性には共感」ですよ。


街場の憂国論 (犀の教室)

街場の憂国論 (犀の教室)

内田センセの本(というか考え方)は合うもの合わないものがあるのですが、本書はよかった。2012年頃のブログをまとめたもので、加筆修正があるのでしれっと今に合わせて直してある部分もあるでしょうが、現代に通じる内容で、答え合わせとして使える。で、今でも通じるということは、日本はその頃から(もしくはもっと以前から)何も進歩も変化もしてないのでは、とも思ってしまいました。


こんなところかな。たぶんもっと読んでいると思いますが、タイトルすら出てこない本は内容なんて全然覚えてないから書く必要ないや。
値段と読みやすさを考えるとどうしても新書が多くなりますが、最近小説を全然読んでいないので、読みたい。フィクションとか物語って大事。