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映画『ザ・バットマン』感想

暗いねん


映画『ザ・バットマン』を見てきました。公式サイト↓
wwws.warnerbros.co.jp
バットマン』シリーズはクリストファー・ノーラン監督の3部作しか見たことないので『バットマン』には詳しくないのですが、予告編は面白そう。
さて。
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暗いねん。映像もお話もブルース・ウェインも、みんな暗いねん。
お話がダークでシリアスなのはいいし、舞台が夜(闇)なのもいいし、主人公が心に闇を抱えた存在というのもいいのですが、全部乗せだとさすがに暗すぎる。
夜でかつ雨なので、よく見えない。カーチェイスシーンもよく見えない。むむむ。


お話は、悪人が暴いた善人(市長・検事など)の悪事、悪いのは誰?自警団として暴力を振るうコスプレ野郎は正義?という「正義と悪は両端ではなく紙一重なのでは」というもの。
それは分かるのですが、面白さが足りない。エンタメが足りない。
自らを「復讐」と言うバットマンが、クライマックスでロープを切り水に落ちます。ここで復讐者バットマンは死に、その後発煙筒を掲げて人々を助けるヒーローとして生まれ変わります。
それは分かるのですが、面白さが足りない。エンタメが足りない。
本作は新バットマンの第1作目でバットマンがヒーローになるための物語なのでしょうが、ダークさが強すぎてそのカタルシスを感じることができませんでした。


あとは、とにかく長い。175分は長すぎる。こちとら上映前の予告編から見ているので、3時間越えですよ。膀胱との戦い。
上に何度も書いたように暗くて重いので、より長さが気になります。暗くて重いからこそ、話の筋はすっきりとさせてほしいなー。
まあ、本作は「探偵ノワールもの」で、私はそういうジャンルだと思って見ていなかったので「お話もキャラも暗いなー」と思ってしまったので、最初からそういうジャンルだと思って見ていたらまた違う印象だったのかもしれません。


バットマンはもう何度目かのリブートなので、誕生の物語は描かれません。それでいい。トム・ホランドの『スパイダーマン』がそうだったように、みんなが知っていることを何度もなぞるのはダルい。その判断はいいのですが、キャラ説明不要なのに175分は長いんだよ!
ロバート・パティンソンはイケメンで目の周りを黒く塗るゴスメイクも似合っていましたが、暗いねん。復讐しかないんか。実業家としての、表の顔ももう少し見せてほしかったなー。
あと、バッドマンの動きは歌舞伎役者みたいでしたな。ゆっくりと見得を切る。


キャット・ウーマン役のゾーイ・クラヴィッツは、唇がめちゃステキ。エロい。途中何度かバットマンとキスしていたのが腑に落ちん。何でキスしたの?
ルフレッド役は、私はマイケル・ケインで擦り込まれているのでアンディ・サーキスのゴツい感じが受け付けなかったです。実は敵なんじゃないかと思ってしまいました。


ラストの刑務所内でリドラーと話していたのはジョーカーなんですね。私、分かりませんでした。続編ではジョーカーが出るのか。どういう役どころなのかなー。どういうお話なのかなー。ジョーカーが出たら見ちゃうと思いますが、もう少し短く!明るく!ユーモアも入れて!が私の願いです。


バットマン関連の過去作記事↓
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