やりやすいことから少しずつ

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「M-1グランプリ 2015」 感想

M-1グランプリ」が復活しました。
2010年に終了したM-1の後を引き継いだ「THE MANZAI」が個人的にはまらない番組だったので、うれしいです。
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審査員の一新(人数も7人→9人に)、出場資格の延長(10年→15年)の変更はありましたが、それ以外の根本的な部分は変わらず「あのM-1」のままでよかったです。
個人的には各コンビの登場前に流れる煽りのVTRがなくなったのが残念。あれ好きなのに。K-1などの格闘技番組と同じく、あのVTRで盛り上がる。


まずはこれまでの歴史のVTR。司会の今田さんも言っていましたが、見るだけで泣きそうになりますね。
それにしても、アンタッチャブル島田紳助さんが完全に「亡き者」にされていたのは不満だなあ。別に悪いことをしたわけじゃないんだから堂々と流せばよかったのに。笑い飯の「鳥人」で100点出したときの紳助さんのコメント聞きたいよ。


それでは、各コンビ簡単に感想を。
メイプル超合金
初めて見た。安藤なつさんが目立つけど、赤い方(カズレーザー)がボケなのね。
カズレーザー、面白い。安藤さんのツッコミはまだ伸びしろあるね。
カズレーザー、コブラなのか!納得。
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安藤さんは、ナンシー関のドラマの方です。
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②馬鹿よ貴方は
相変わらず独特の間とボケ。この緊張感の中でこの表情とこの間を維持するのはすごいなー。
ラストの「大丈夫」の連呼は、勝算あったのかな。ちょっと長すぎる気がするし、「顔をひし形にしてやろうか」へのつなぎがイマイチだった気がする。
優勝は難しいだろうけど、ファラオをバラエティ番組で見てみたい。受け答えも面白かったので、テレビでもいけるのでは?


スーパーマラドーナ
久しぶりに見たら、とても進化していた。ボケもツッコミもよくなっていた。どちらも声が出ていた。
ネタも伏線が上手く作用していて、面白いながらも「上手いなー」と思いながら見ていました。こういう展開や構成、好き。
もっと高得点でもいいのになー。


④和牛
上手いし面白いんだけど、ネタの内容や登場人物が嫌で素直に笑えなかった。もったいない。もっと笑える「あるある」に対する文句だったらよかったのに。


ジャルジャル
彼らは華も実力もあっていい感じで生意気なのですが、可愛げがない。ダウンタウンだって生意気だったけど可愛げがあったから先輩にも世間にも受け入れられた。彼らにはそれがない。もったいない。
あと、彼らの独特な世界観が熱いファンとそこに入れない一般人に分かれてしまっている感じもあります。
と始まる前は不安だったのですが、これが面白い!ジャルジャルらしいネタでありながら、一般人にも届くネタ。そして間がいい。グルーヴ感を感じたね。
得点もよかった。納得。でもTwitterのTL見ていたら不満な人も多くいました。笑いのツボは人それぞれですな。
増田と礼二の得点が低いのにも納得。


銀シャリ
昭和の漫才師銀シャリ。鰻さんは包茎手術も無事成功して万全の体勢です。
最初の「ベルリンの?」でつかみはバッチリ。しかし、その後の「料理のさしすせそ」というテーマが古い(感じがする)。と思いながらどんどん加速していって平成の漫才になっていったのがよかった。オチの「ばいきんまんのたちつてと」でまた昭和に戻る。
面白かった。


⑦ハライチ
ハライチといえば「水曜日のダウンタウン」で「フォーマットがしっかりしているので誰でも笑いが取れる」と言われていたノリボケ漫才ですが、今回は変えてきました。
これが、二人とも緊張していてちょっと上滑り。ネタは悪くなかったので、演者の出来だな。


タイムマシーン3号
関さんは前から面白いけど、山本さんも上手くなっていてとてもよかった。
ネタはダジャレなのですが、それを「ジョイマンじゃねーか」というボケで昇華させて変な引っ掛かりを取ったのも上手い。
とても面白かったのですが、途中でボケとツッコミが入れ替わったのがちょっと残念。山本さんより関さんで見たいのよ。でも、クライマックスの「タニタ」はこの流れがあっての大ネタなのでしょうがないかな。
サゲの部分で「今までありがとうございました」はいらなかったなー。


トレンディエンジェル
敗者復活はこのコンビ。私は今日の午後にやっていた敗者復活戦のネタを見ていないので、これが順当かは分からないです。
ネタはいつものハゲネタ。いつまでこれやるんだと思っているのですが、毎回面白い。ネタ自体も面白いですが、斉藤さんの愛されキャラが笑いにプラスの作用を及ぼしている感じがします。


最終決戦はジャルジャル銀シャリトレンディエンジェルの3組。ジャルジャルは当確だとして、他のコンビは正直どこも甲乙つけがたい出来でした。みんな面白かった。


最終決戦一組目は銀シャリ
面白い。一発目とは違うパターンのネタ。
「ベルリンの?」は面白かったけど、さっきのネタとの天丼は好きじゃない。独立してやってほしい。


二組目はトレンディエンジェル
笑いのパターンは違うけど、やっぱりハゲネタ。面白い。
ただ、しゃべりがガチャガチャしていて聞き取りにくい。ラストのボウリングの部分も上手くいかなかった感じがする。


ラストジャルジャル
一発目のアドバンテージがあるけど、さて。
おーい、同じパターンの同じネタじゃない。面白いけど、同じだよ。同じだよ。


迷う。悩む。どれも面白かった。一発目はジャルジャルダントツでしたが、最終決戦ではジャルジャル同じだったしなー。
優勝はトレンディエンジェル。おめでとうー!
このエントリを書くにあたって最終決戦のネタをもう一度見たのですが、銀シャリがよかったなー。しかし、リアルタイムで見ていたときは銀シャリの記憶あまりなかったので、ネタ順って大事だなー。


今回は、どのコンビも面白かったです。
この番組の良さは緊張感。ピリピリとした緊張感が笑いを感動に変えてくれる。これが他の番組との一番の違い。
トレンディエンジェルの優勝には全く異論はありませんが、テレビ的なことを考えれば、タイムマシーン3号に最終決戦進んでほしかったな。斉藤さんは既にテレビでも知られているので、新しい若手の台頭ということで関さんにはばたいてほしかった。
審査員も、演者と近くなり過ぎずいい審査だったと思います。



良かったぞ、M-1。来年も期待します!