やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

書籍

「一億総ツッコミ時代」槙田雄司 感想

分かっちゃいるけどやめられない マキタスポーツが本名の槙田雄司名義で出した本作。 「お笑い」がお茶の間・世間に入り込みすぎたせいで皆がツッコミになってしまった現代の社会に対して著者が違和感を感じたことがこの本を書くきっかけになったそうです。 …

「ヒトリシズカ」誉田哲也 感想

ホンダって読むんだ 「ストロベリーナイト」「ジウ」「武士道シックスティーン」などのヒット作を持つ誉田哲也氏ですが、私、どれも読んだことないし映画もドラマも見たことがありません。初めて手に取りました。そしたら、面白い! 6章に渡る連作の形式をと…

桑田佳祐言の葉大全集「やっぱり、ただの歌詩じゃねえか、こんなもん」感想

全然足りない! ベストアルバムを出し、現在ツアー中の桑田さんですが、桑田さんの「歌詞(この本だと「歌詩」になっていますが)」に焦点を当てた本が出ました。 330ページほどの本ですが、桑田さんの文章は80ページほど…。あとはタイトルの通り、歌詞です…

「サブカル・スーパースター欝伝」吉田豪 感想

読むと欝になりそう しばらく前に買って読んでいたのですが、感想を書かずにいました。あんまり何回も読み込んだりするとそっち側(欝の方)へ引きずり込まれそうで怖かったので…。 なので本文引用などもありません。記憶のみで書きます。 「サブカルは40歳…

「さよならビートルズ」中山康樹 感想

ビートルズの割合は少なめです ビートルズはそれほど大ファンというわけではありません。 それでもこの本を買ったのは、副題にある「洋楽ポップスの50年は何だったのか」、そして帯にある「消えつつある洋楽文化の黄金時代とその後」というフレーズに惹かれ…

樋口毅宏「さらば雑司ヶ谷」 感想

ヒップホップ世代のハードボイルド? 私は普段ハードボイルドものやバイオレンスものは読まないのですが、「本編に関係ないのにオザケンとタモリを熱く語る」「ロッキングオンの山崎洋一郎をリスペクトしている」などの情報から、読んでみました。相変わらず…

伊坂幸太郎「あるキング」 感想

映画でしかできないけど映画化しなそう 久々に伊坂さん。「あるキング」が文庫になっていたので買いました。 裏表紙には この作品は、いままでの伊坂幸太郎作品とは違います。意外性や、ハッとする展開はありません。 と書いてあります。逆にそそるじゃない…

樋口有介「ピース」 感想

思わせぶりのアイウォンチュー 樋口さんの作品は初めて読みます。 以前書店で「この表紙のイラストを覚えておいてください」的なPOPがあったので気になっていて買ってみました。 そうしたら、なるほど、そういうことなのね、と深く納得。 しかし、それ以外に…

「武器としての決断思考」瀧本哲史 感想

一人でやる分にはいいけど ビジネス本は少しは読みますが、スキル・ノウハウ本には興味がありません。それよりも「物の考え方」「心の持ち方」などについての本を欲します。 そして買うのはほとんど新書です。ハードカバーはでかくて固くて重くて高いでしょ…

「範馬刃牙」完結…

さようならチャンピオン 「範馬刃牙」がようやく完結しました…。あんなオチでいいのでしょうか…。 感情的にならずにはおれませんが、なるたけ簡潔に、なるたけ冷静に感想を書こう。 戦犯は誰かといえば、担当編集者です。このオチを認めたんだから。納得でき…

「生きる悪知恵」西原理恵子 感想

サイバラ節一本通し サイバラ先生の新刊です。 私は西原理恵子の本は「出てたら→買う」の自動設定になっているので、書店で見つけて即買いました。 新書はもともと「さっと読める」のが強みですが、この本はもっとささっと読めちゃいます。サイバラ先生の昔…

「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」小暮太一 まとめと感想

就活生に読ませたい タイトルに惹かれて買いました。帯には「40年間ラットレース!」のコピー。 私個人としては正社員で日々の生活に困っているわけでもないし、いわゆる「独身貴族」ですが、それでも会社員として働く身としては気になりますよね。 内容は、…

かわぐちかいじが「漫画ゴラク」で新連載やってるよの話

定食屋の鉄板メニュー かわぐちかいじと言えば「アクター」「沈黙の艦隊」「ジパング」「太陽の黙示録」「僕はビートルズ」など、代表作だけでも何作も出している大御所漫画家です。 そんな氏が、漫画ゴラクで「理尽の不思議な野球」という新連載を6月から始…

「職業としてのAV女優」中村淳彦 感想

風俗に行って説教をするオヤジの戯言 AV女優。はい、日々お世話になっております。彼女たちがいなければ私の日々の生活は立ち行きません。 これはAV女優を「ビジネス」「職業」として考えた本です。著者は「名前のない女たち」シリーズなどで知られる(知ら…

「有名人になるということ」勝間和代 感想

何かいけ好かない 正直、私は勝間和代に興味はありません。本も読んだことありません。カツマーVS香山リカでは香山側の人間です。テレビで喋っているのも見たことないし、最近はロングブレスダイエットをテレビでチャレンジしているそうですがそれも見たこと…

「サブカルで食う」大槻ケンヂ 感想

甘い世界なんてない 本気でサブカルで食って行く気はありませんが、サブカルに興味があるならこの本も気になるはず。 宇多丸さんとの対談もあったので購入してみました。 裏表紙には「サブカルで食っていくための3J」として「15万円」「情熱」「自習」とあ…

「少女」湊かなえ 感想

映画化するんでしょ 私にとって、「告白」に続く湊かなえさん2作目です。 良かったです。 女子高生二人の物語で、さらに一人称で書かれているので、おっさんである私は読み始めは取っ付けなかった。 それが、後半から徐々に速度を増していき、クライマックス…

「新しい資本主義」原丈人 感想

頭のいい人の文章は面白い 「新しい資本主義」原丈人 頭のいい人の文章は面白い。 私がぼんやりと思っていてもうまく言葉にできないことを言葉に落とし込んでくれる文章。それは知識があることと、きちんと言葉にできること。この両方が必要です。 鴻上尚史…